「お姉さん、俺等の事勘違いしてへん?!俺等別にナンパちゃうで!」
「え!俺お前ナンパしとんのやと思とったわ!」
「俺も」
「俺もごめんやけどナンパや思とった」
「俺も珍しいな〜って思とったわ」
当の本人以外もナンパだと思っていたらしくケラケラ笑っている。
「何でナンパせなあかんのじゃ、アホか!色々理由があんのじゃ、こっちは!」
よっぽど自分に自信があるのか、そう言って1番近くにいる赤髪の頭を軽く叩く。
「…ってぇ」
『で、理由って何なん?』
赤髪野郎を無視し、ため息混じりに言った途端、グイッと腕を引っ張られ4人がいる方とは逆の耳元で茶髪野郎が言っている “理由” を囁かれた。
『……っ!』
ドンッーー
「……ってぇ」
予想外の答えに私は驚き、茶髪野郎を突き飛ばし、家に向かって走っていた。
ちゃう…!
あいつに何でそんな事ゆわれなあかんねん……!
涙を堪えながら家にたどり着き、急いで自分の部屋に行き、ベッドにダイブした。