ーーーーーーー「俺はお前を救いてぇ」






さっきから頭を離れない茶髪野郎の言葉。




『は?頭おかしいんちゃん?
まだ3回しか会うてへん奴にそんなんゆわれても説得力ねぇんじゃ。
どーせ興味本位やろ?それならゴメンやわ。どっか行け』




こいつに唯の何がわかるん…

人の事バカにしすぎやろ……




……でも、こいつだけは唯のこと気付いてくれた…

未奈かて気付かんだのに……




私の中でユラユラと何かが揺れ動いていた。




「あんなぁ、興味本位で他人の事に首突っ込むほど俺常識ない奴ちゃうし。
ましてや仲良くもない奴に誰がいちいち首突っ込むねん。
しかも会うたん3回目ちゃうし」


『は?』


「俺なぁ、お前が何でそんなんになってしもたか知っとるで。
俺、お前がちゃんと笑っとった時も知っとるで」




は?こいつ何もんなん…?

ちょっと前の私の事知っとる奴なんかここら辺におるわけないやん……




「浩太」




ドクンッーー




待って…何で…何でその名前…

何で浩太の事……




「まあとりあえずここでは何やし、
ん〜……海行こか」




そう言って、私の腕を掴み海まで引っ張っていく。