それに__“金龍は男”という設定で通してるから、今から男口調な。





……時間ないな。ここまで来るのに8分くらいか。




「……仕方ない、走るか」




そう決めると、自分の部屋から飛び出して組長のいる部屋まで走る。


30秒ほど走ると(怜香はとても足が速いです)目的の場所まで着き、息を整える。




目的の場所とは、組長がいつもいる書斎だ。

やたら大きく川がデザインされたふすまが、俺を出迎える。


その前で小さく深呼吸し、そのふすまを小さくノックした。