自室に入ってドアを閉め、鍵をかけたのを確認すると、金龍の変装を解き始めた。
ベッドにポケットに入っていたもの全てをぶちまけ、腰にさしていた日本刀もベッドの上に無造作に放り投げた。
金龍アーカーを脱いだあと、金髪ウィッグを掴むと勢いよくとってすぐ側のカゴの中へと投げた。
その瞬間に背中に広がる、腰までの桜色の髪。
今身につけている服をすべて脱ぐとまたカゴに放り投げる。
タンスを置けてパッド付きの蛍光色(黄色)のタンクトップと黒の短パンを身につけた。
男に見えるようなメイクを綺麗に落とし、洗顔して保湿したあと、付けている赤のカラコンを外した。
カラコンの下から出てきたのは、黄と青のオッドアイ。
私は気に入ってるんだけど、他人から見れば気味が悪い(らしい)。
全身を映す鏡を覗き込んだあと、私はその部屋を後にした。