「お前、この生活から抜け出したいか?」 笹「…っ!?」 普通、殺し屋なら言わない言葉(殺し屋じゃなくても言わないと思う)に、心の底から驚いた顔をした真っ黒な目の男は 「できるもんならな…」と、小さな一筋の光を目に灯して言い放った。 その言葉を耳に拾った俺は、ニヤリと口角を上げて(何度も言うが、顔半分は隠れて見えない)笹原に向かって言葉を投げた。 「___なら、付いて来い」