「…ど、どうしたの…?!」




耳…キィン…ってする


目もなんか…ヘン




―――… ここ…どこだっけ


ぇっと…そっか…


ここは…


あまり広くない
アーケードみたいになった
極楽町…EDENの一本道で


そのキラキラを
突き抜けた向こうは
入って来たときみたいな
普通の道が続いてて、暗くて…




…私は
その薄暗い闇を見ながら…


時間が止まったみたいに
ずっと…その場に固まってた…―――




「…なに?
いまむこう行ったカップル?

知り合い?どっち?
男の方?女の子の方?」




うそだよ…


ちがぅ…


今…通り過ぎてったの…


…リョウ、スケの…わけ…ないよね?


ボアつきの、ダウン着てて…


横顔だったから…よくわかんないし…


それに、背だって、少し高かった




プレゼントみたいな、箱もって…


女の子の肩に…手…まわして


歩いてるとか…


ぜったい…ちが…うから…




「…本当にどうしたの

顔色、すごく悪いよ

…気分悪いなら
近くに知り合いの店あるし
ジュースでも飲ませてもらおう

そこで友達のことも
聞いてみようか ―――」