それよりも
ユイファさんとはぐれちゃったよ…


見渡したフロア
うねうね動く波に
ミラーボールの光が散って
ずっと見てると、酔いそうになる…


「ユキナ!こんなとこいたんだ?!」


「…ユイファさん!!」


「今すれ違ったけど
…あれがヨルさんでしょッ?!
すっごいカッコイイじゃない!」


「……」


「なんか私も、声かけられて…
友達一緒っていったら
その子も連れておいでよって!

ヨルさんとの話し合い終わったなら
そっちいかない?」


「…帰ろう…?
ユイファさん」


「え… なにいってんのユキナ…
つまんない…?」


「つまんないとか、
そうゆうんじゃなくて…

――… それに屋敷とか
私のこと心配してくれるのは嬉しいけど
ユイファさんが、怒られちゃうよ!」




…そういうとユイファさんは
ソファにドカリと座って
不機嫌になった顔を 横にそむけた


「…行かないわよ」


「―― ユイファさん…?」