「けれど

――… 違反は違反です

三人は後で、執務室に来る様に」



…え

「……ぁ」

「シャノン」


…今度 制止したのはユイファ



リリスさまは、言葉を続ける


「…最近みんなに
緊張感が足らなくなっていた様ね
それは、私も含めて

――ナギの無実を信じるとして

それでも代わりを立てずに
部屋の前から離れたのは事実よ


しかも鍵を開けて
他人を入れようとした事には
なんの言い訳も聞きません」



部屋中が シーンとなる


「…しかし困ったわね
こんなにボロボロにされては…


――…ナギ、下がっていいわ
今日は早く帰って、部屋で休みなさい」


「……」



こ…これじゃ

疑いは晴れたとは言っても
ナギさんが…



「ま… 待ってください!!」




…思いもかけない大きな声が
自分の体の中から飛び出して
それに自分が驚いて…

頭が一瞬、くらくらした…



「…何でしょう シャノン」