「ユイファ!見張りサンキュ」
「ナギさん」
ドアの外で
ユイファさんが待っててくれた
「今『庭師』の方、おトイレに」
「オッケー!
アタシ来るまで見てるから
二人でリリスさんとこ行きな」
「はい」
「はい!」
『控室』から『執務室』に向かう途中
細い廊下
ステージ裏に向かう、皆とすれ違った
皆、緊張した顔で
振付師の先生の説明を聞いてる
「おッ!ごめん!」
「あ… ごめんなさい!」
「こちらこそ」
…… 花のたくさんついた衣装を
運んでいる『庭師』の人たち ―――
「シャノン?どうしたの?」
「…えッ
う、ううん… なんでもないよ」
「もう少しだから ね?」
「…ん」