そして2組に到着。

2組は多分大丈夫だと思うが…。

蓮斗「おい、ちょっといーか?」

蓮斗は適当に人を選んで聞いている。
あ、晴翔…。

晴翔は夜桜の下っ端のリーダーだ。

晴翔「はい、何ですか?」

蓮斗「お前、夜桜について何か知らないか?」

晴翔「すいません…。知りませんね。」

蓮斗「そうか…。」

ふぅ、よかった。まぁ、晴翔はしっかりしてるからな。

蓮斗が戻ってきた。

蓮斗「2組も知らないか…。
よし、次行くぞ。」

拓人「あ、はい。」

俺らは3組と4組まで歩く。

蓮斗「なぁ。」



拓人「はい。何ですか?」

蓮斗「お前は何で敬語で話すんだ?」

あぁ、そんなことか。

拓人「癖ですよ。」

ほんとは違うけど、過去の話すんのは嫌だしな。

蓮斗「そうか…。光希と一緒だな。」

え?光希と言えば、皇鬼のハッカーだよな?

拓人「光希さんも癖なんですか?」

蓮斗「あ、いや、そっちの一緒じゃなくて、敬語が一緒ってことだ。光希が敬語なのは、親に虐待されていた時に、タメ語は許されなかったらしくてな、そんで、敬語が染み付いてしまったらしい。」

え?俺に言ってよかったのか?

拓人「あの?」

蓮斗「あ、わりー。つい喋っちまった。このことは秘密な。でも、拓人が光希みたいな悲しい思いしてなくてよかった。」

…蓮斗って優しいのか…。