チャイムがなると担任の先生が教室に入ってくる

「おーい!今日は転校生を紹介するぞー!
珍しく三人一気にだー!」

その声を聞くと教室の中は、ザワザワと騒がしくなり、期待の声が飛び交う。

ガラガラ重たい教室の扉を入ってきたのは三人の男子生徒。
「自己紹介をしてもらうから、ちったぁ静かにしろー!」

「…神崎 楓。」
最初に自己紹介をしたのは神崎楓(神崎 かえで)。
黒髪に藍色の目が特徴の男子。
クールな印象をもつ

「はい!俺は、願望 千早!変わった名前だけど、よろしくな~♩」
次に願望千早(がんぼう ちはや)。
栗色に近い髪に、藍色の目が特徴。
自己紹介の仕方からすると、明るく誰とでも打ち解けられる様な印象だ。

「彩色 真蘭ですー、よろしくお願いしますー。」
最後に彩色真蘭(さいしき まらん)。
青いような緑のような、海に近い色の髪に、
藍色の目が特徴。
敬語で棒読みにも聞こえそうな話口調、
なんでも見透かす様な目も特徴の1つ。

この三人が転校生。
特になんの興味も関心も沸かなかった。
自己紹介なんて軽く流すように聞き流していた
すると、

その一人、神崎と目があった。
不思議そうな、興味深そうな目をしていた。
目を逸らすと、雨にうたれた子犬の様にさらにじっと見てきた。







関わらないようにしたいという願いは
打ち砕かれることになるとも知らずに

私は1人夢うつつ。