男子は体育、女子は家庭科の時間割で、たしか今日は調理実習だったはず。





「こうして作りますよ〜。」








優しい家庭科の先生に教わりながら、初めてアイスボックスクッキーを作った。


結構うまくいったかな。





パクっ






「おいし!持って帰って玲にいたちにもあげよ。」






そうして、一日も終わり、教室で私は日誌を書き、京ちゃんは教室整備をしていた。





「よし!書き終わった!」






「じゃあ行こうぜ!てかなんか雅、甘い匂いがする。」






「ああ、今日調理実習だったから。家で一緒に食べよ。」






そして、体育館につくと私を見つけて抱きついてくる人が2人。






「みーやび!」





この子は幼馴染みの佐伯莉那。
同じバスケ部で、莉那は現役だ。






「雅ちゃん、また藍沢くんといちゃいちゃしてたの?」






「もう!杏璃センパイ!」






この人は、千早杏璃。
一個上の先輩で、バスケ部マネをしてる






「あ、ねー、ぶっちゃけ雅ちゃんは誰が好きなの?」





「誰って?」




「もー、玲哉さんに藍沢くん、晴くんの三人だよー!」






そう言ってキャッキャと笑うセンパイと莉那。





「誰でもないわよ。センパイも仕事しますよ。」






「あ〜、わかった。一番うざがっておきながら藍沢くんでしょ」



「そんなことないです。」






そう言って私はロッカーに向かった。