はぁ…

少年はじつに困っていた
何しろこの迷いの森で
道に迷ってしまったからである


それは数時間も前のこと〜

猫のミーシャは
黒とキャラメル色のしま模様が
可愛いうちの愛猫だ
母は、毎日ミーシャに癒しをもらっていた

何しろミーシャは人懐っこく、
家族皆に好かれていた
村の中でも賢い猫として有名である

(まぁ、親バカなところもあるかもしれないが)

そんな猫と一緒に本を読んでいたところ
いつも本を読んでいる時は
静かな彼女が(ミーシャ
ずっと忙しそうに
窓の外を見つめたり、
そわそわして見たり、
ニャー と 高い可愛い声をあげて
鳴いたりしている
全く、落ち着きがない


一瞬だった

ちょっと目を離した隙に

ミーシャは姿を消した