パフェを頼んでから、約10分。
今日のファミレスはなんだか混んでて、
いつもなら来てるはずなのになかなか品が届かなかった。
「なんか遅くね??」
「うーん、そだね。」
みんなは、それぞれのことしてる。
携帯いじったり、勉強したり、
ゲームしたり、音楽聴いたり・・・
なんの集団だよって感じだけど、
これが私たちって感じで、
なんか落ち着くんだよね。
「というかさぁ、ちょっと参考書買いに行かね?」
「えっ!悠馬くん、やっとやる気になったんすか!?」
まーた馬鹿にしたように笑う将だけど、
私も同感。
「おう!!俺は本気を出すんだ!!
てことで、一緒に買いに行ってくれよー。」
「優希くんたち、どうしますか??」
「いや、俺はいいけど。」
古沢優希(フルサワ ユウキ)、雪華高校に通う高3。
悠馬と同じクラスの秀才くん。
優希も幼なじみの1人。
長身でガリガリなのが特徴。
すっごくクールだけど、優しいお兄ちゃん的存在。
「てことで、爽太は美虹のお守りな!」
「えっ!?爽太だって一緒に買いに行くべきでしょ!?」
「美虹、大丈夫。
俺には、伊達ちゃんがいるから!」
伊達ちゃんとは、伊達優太(ダテ ユウタ)、雪華高校に通う高3。
優太も優希と同様、秀才くん。
優太と爽太は、同じクラスで、
なんか常に二人は正反対の性格なんだけど一緒に居て、安心するらしい。
優太は、サッカー部に所属してて、
キャプテンやったりとか全国大会行ったりとかで、
結構なんでも出来る人・・・らしい。
あんま会話することはないかな。
ちょっとツンツンしてるタイプ。
「ってことで、俺は美虹に付き合うから!
早く行けよ、しっしっ。」
みんなをあしらうように右手でしっしって。
でもなんだかみんなニヤニヤして、
はいはーい頑張れよとか言いながら
会計ブースに歩いて行ったのだ。
ん、何この空気?