私の席はベタにも窓際の一番後ろ。
キラキラのお天気の今日は、
何だか窓の外を見つめていると眠くなってくる。
授業も何気なく聞いて、
気が付けば昼食の時間。
「美虹、ちょっと!!!」
いきなり大きな声で呼んで、
物凄い勢いで腕を掴んで教室の外に出ていく舞美。
「ちょっと、ちょっと!
ど、どうしたの!?」
「あっれ、見て!!」
舞美の指さす先には、
「うっわー、ばっかじゃないのあれ。」
「ほんっとに面白いね、悠馬くん。」
「恥ずかしさの塊。」
何事かと思ったけれど、
舞美の指さす先には、悠馬の姿。
向かいにある職員室の奥の懇談室が私たちの教室のある階から丸見えで、
かなり担任の先生に怒られている姿が見えた。
でもこんな悠馬の姿を見るのも、
それも後半年だと思うと、
幼稚園から高校までずっと学校で姿を見てきた当たり前が無くなるんだなぁなんて思ったりして。
家に帰ったら普通に居るし、
ウザイだなんてすら思うけど、
やっぱり安心する存在ではある、のかな?