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「いってきまーす」



外に出ると、あたしの気持ちとは正反対の清々しいほどの青い空が広がっている。


昨日圭ちゃんと一緒にいる間は普通でいられたのに、家に帰ってきて自分の部屋に入ったとたん、涙が溢れてきて止まらなくなった。


ずっと蒼ちゃんからは妹としてしか見られていないことには気付いていた。


だから少しずつでも、蒼ちゃんの中のあたしが妹から女に変わるようにと、会うたびに想いは伝えてきたしアピールもしてきたつもりだった。


だけどまさか彼女がいたなんて……。


といっても、蒼ちゃんは23才だし、ずっと彼女がいなかった、と思っていたわけじゃない。


それでも実際彼女といるのを目の当たりにして、さらに目の前で『妹』と言われて……


いつか見る現実かもしれないと思っていたとはいえ、胸が痛くてしょうがなかった。