◇◇◇
「梢は行かないの?」
「えっ」
「こんなところから見ていても、遠すぎてあんまりわからないじゃん」
放課後、いつものように梢と教室の窓からサッカー部を眺めながらお喋りしていたけれど、ふと疑問に思ってそう訊いてみた。
一目惚れした相手……圭ちゃんがサッカー部に所属していると知った梢は、放課後は毎日のようにこうやって3階のこの教室からその姿を見ている。
だけどこんなんで満足できるものなのかな。
そんなことを考えていると、梢は溜め息混じりに口を開いた。
「ほんとは傍で見ていたいけれど、あれは嫌なんだよね」
そう言ってグラウンドの方を見ている。
「あれって?」
よくわからなくて首を傾げる。
「梢は行かないの?」
「えっ」
「こんなところから見ていても、遠すぎてあんまりわからないじゃん」
放課後、いつものように梢と教室の窓からサッカー部を眺めながらお喋りしていたけれど、ふと疑問に思ってそう訊いてみた。
一目惚れした相手……圭ちゃんがサッカー部に所属していると知った梢は、放課後は毎日のようにこうやって3階のこの教室からその姿を見ている。
だけどこんなんで満足できるものなのかな。
そんなことを考えていると、梢は溜め息混じりに口を開いた。
「ほんとは傍で見ていたいけれど、あれは嫌なんだよね」
そう言ってグラウンドの方を見ている。
「あれって?」
よくわからなくて首を傾げる。