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「わー、綺麗だね!」



いつの間にかあたしの誕生日がやって来て、部活を終えた圭ちゃんはお昼から海に連れてきてくれた。


真夏の海はギラギラと輝く太陽のもと、じりじりと肌を焼くだけで、ただ暑いだけだと思っていたけれど、


青すぎるほどの真っ青な空と、遥か彼方まで続く海の青さがどこまでも続いているように見えて、凄く綺麗だった。



「ここは誰もいないんだね」



夏の海と言えば、海水浴に来ている人たちで溢れ返っているというイメージしかなかったから、人ひとりいないこの状況が不思議でしょうがない。



「ここら辺は遊泳禁止区域なんだよ」


「そうなんだ」



どおりで人がいないわけだ。