「あぁ、そういえば、今日母さんたち帰るの遅くなるからね。」



時雨は食べていたパン(2枚目)を呑み込み、牛乳を口の中に流し込んだ。



「ぷはー。え、二人でどっか行くの?」



「ええ、折角の結婚記念日なんだから、私たちでどこかお出かけしようって昨日話してたの。」



あ、そういえば今日って○月○日か!



結婚記念日なんてスッカラカンと忘れてた...。


「だから、隣町のショッピングモールまで行ってくるからね。」



「10時までには帰ってくるから、学校から帰ってきたら、お留守番よろしく頼んだよ。時雨。」




「ふぁーい」




そう返事をした私は、お母さんの用意してくれたスープを飲みほした。