「あ、葵ちゃん!」 「あ、おはよう!雪ちゃんもこの千鳥高校だったんだね!」 葵ちゃんは笑った。 彼女は中学生の頃、私と同じクラスだった子だ。 おとなしい子だったけれど、とても優しい子だ。 「葵ちゃんと一緒でよかった」 「ちょっと!うちの事を忘れないでよ!」 「え?」 葵ちゃんの後ろには、低学年の頃一緒のクラスだった夏樹ちゃんがいた。