何か、口調とか、嬉しいって笑ってる顔とか、課長の方が普段と雰囲気が違う！

今まで会社で見ていた課長は癒しの大人スマイルだったけど、今目の前にいる課長は何だか少し幼く見えて可愛く思える。

大人の男性に可愛いなんて失礼かもしれないけど、普段とのギャップに思わずキュンとしてしまった。

「今日、会社で上条課長に会えるの楽しみにしていました。」

「良かった。俺だけが楽しみだったらどうしようかと思った。」

「何だか緊張してしまって、今朝はいつもよりも早く目が覚めて、メイクとか少し時間をかけてみたんですけど、まさか気付いてもらえるとは思いませんでした。」

「今泉さんの変化なら、どんな小さい事でも見逃さないよ。」

上条課長、そんな事サラッと言えちゃうんだ。

どうしよう、こんな事言われ慣れてないから、顔の熱が全く治る気がしない。

絶対に顔真っ赤になってる！

「えっと、ありがとうございます。」

何て返せば正解なのかな全然わからない。
ありがとうで大丈夫だった⁈

「今泉さん、今夜の予定って空いてる？夕飯、一緒にどうかな？」

「あっ、はい。大丈夫です。」

「今日の仕事、絶対早く終わらせるわ。
明日も仕事だから、酒はあんまり飲めないけど、どこか行きたいお店とかあったら考えておいて。」