「どこで手に入れたんだ…こんなの…」
「私以前、アイツに監禁されたでしょ?
今日、キミが復讐してきた、アイツに」
「…知っていたのか……?」
「ウン。
だって私、キミのこと大好きだもん!」
彼は何故か、苦笑していた。
「以前監禁された時に、使われていた道具だよ。
おばさんに頼んで、警察からもらってきたの。
…いつか、キミを監禁するために、ネ?」
キミはいつも言っていた。
2人だけの世界を作ろう、と。
だけどそれは、
2人だけの世界ではなかった。
キミは私を、監禁しようとしていたのだ。
そうしたら確かに私は、キミと2人だけになれるけど。
キミは私以外の誰かと会うことになってしまう。
だから、決めたのだ。
私がキミを、監禁する、と。
「心配しないで、キミ。
私は、キミしか見ないよ」