考えるのと同時に、家から持ってきた鞄を、下に置いた。

やっぱり、重たいや。




早く目的の駅に、場所に、着かないかな。

今から楽しみでしょうがないよ。

僕の、華麗なる復讐計画が、やっと実行されるのだから。




わくわくしてきた。

僕は経験ないけど、オモチャをもらった子どもって、こんな気分なのかな。

今から、楽しいオモチャに会いに行くんだ。

楽しみで、しょうがないヨ……。







暫く電車の揺れに身を任せていると。

目的の駅に到着した。

僕は再び重たい鞄を背負い直し、電車を降りた。

ここからは、バスだ。

目的地は遠いんだから、困ったものだよね。






本当はタクシーでも良いんだけど。

運転手に顔を覚えられると、後々マズいからな。

高校の時、雪愛を含め、お母様には迷惑かけたんだから。

当主となった僕が、今度は自分で処理しなければ。





大人になったなぁ、僕も。

まだ18歳だと言うのに。

心の中で笑いながら、僕はバス乗り場へ向かった。