久しぶりにこの手に抱いた、雪愛は、改めて愛おしく思えた。
大好きだ、本当に。
僕は隣で眠っている雪愛の頬に、キスをする。
しかし、稲生冬樹…か。
僕と雪愛の時間を邪魔した、アイツ。
僕がいない時に、雪愛を奪いやがって。
園田愛恵にも、怒りを覚えたけど。
稲生冬樹は、それ以上だ。
…それなりの、罰を与える必要があるな……。
僕から、雪愛を奪った。
それは、立派な重罪だ。
ただ殺すだけじゃ、僕の怒りは静まらない。
それ相応の、罰を与えなくチャナ…。
早速、作戦を練らないと、駄目だな。
でも、今は良い。
僕の隣に、雪愛がいるから。
久しぶりに、味わいたいんだ。
雪愛、
雪愛。
僕の、雪愛。
一生僕の傍に、いてね……?