きょろきょろと周囲を見回すふたりは、気付いたようだ。
 まぁ、勘が鋭そうだもんな。


 こうなった以上、新たに救助を求めなくちゃいけないし。

 事情を説明するため、椅子から立ち上がる。


「実はね……」