小柄で痩せているせいか、白衣の上からでも身体のラインがわかる。

 うーん。いつ見ても、羨ましいプロポーション。
 バストや腰回りが最高なんだよな。同性だからこそ、うっとり魅入ってしまう。



「玲奈。どうしたんだ?」

「将生くん!」

 声をかけられた美女は、すぐに反応した。
 立ち上がるなり、将生の元へ駆け寄る。


「あ、さ……さっきの電話が途中で切れたから気になって」

「いやー、実はかくかくしかじか」

「全然わからん。説明の手間を省くな」

 悠真クンを交えて、三人で会話する。
 皆、同い年だから気が合うのかしら。よくこのメンツで立ち話しているところを見かける。


 ただし、そこへ交ざっていてもおかしくない雑賀クンが、ひとり首を傾げる。


「……彼女は?」

「三城グループって知ってる?」

 質問に疑問系で返したにもかかわらず、彼は合点したように軽く頷いた。