顔を真っ赤にして、よろけつつも叫んだ。



「……と、とっとと帰れ!」

「はぁぁぁぁ?」

「おまえの顔なんか見たくない! 頼むから、視界に入るな! 喋るな! さっさと失せろッ!」


 なんか、全力全開で拒否られてる。

 妙に興奮してるみたいだけど、何がお気に召さないのやら。
 ずいぶん、機嫌が悪そうだ。


 ムカつきはしないが、このまま服を着て帰るのは嫌だな。

 なので、悠真の希望は却下した。


「わたしだって、そうしたかったわよ。あんたが思いきり、お腹に出したりしなけりゃね。一体、何回したの? 興奮した種牛みた……」

「だぁぁぁぁぁッ! 黙れッ、黙れよッ、このあばずれ!」


 呆れぎみに反論すると、悠真は頭を抱えて絶叫した。

 耳障りな声に聞き捨てならない単語。


「……あばずれ、ですって?」

「ッ」


 失言に気付いた本人が、口を噤む。


 いい反応だ。調教した甲斐がある。


 だけど、






 黙るんなら、最初から黙っとけ。