少しだけ、肩が震える。 閉じ込められたことが トラウマになっているだろうか。 今まで以上に、花梨たちが怖い。 不安感に固まっていると、 冬芽のゴツゴツした固い手が そっと髪を撫でた。 「大丈夫だ」 そう言って笑う。