それからが大変だった。
父がしていた仕事は秘書さんたちが請負い、
どうしても父の指示が必要なものと重要文章は父か私にということになった。
入院して一週間、貧血が酷くてまともに話すことができない日が続いた。
貧血が軽くなっても起き上がれないほどの怠さに唸るばかり。
私がもっと父の手伝いをしていたら・・・
無理にでも引きずって病院に来ていれば・・・
後悔は尽きない。
でも、今は父と会社のためにできることをする!
子供なりでもできることはある。
最近は寝たきりの父の表情を読み、仕事を持ち込む秘書さんに通訳をする。
少し調子がいい時には窓を開けて日光浴をさせたり、
看護婦さんから教えてもらってトイレのお世話や清拭したり。