そして私の目線は自然に私の持っているはずのジュースへと向かった。
このミルクティーは、友達の分。
そしてもう一つ、私が今飲んでいたイチゴオレ、があるはずなんだけど…
いくら確認してもわたしの手にはミルクティーしか握られておらず、恐る恐るあたりを見回すと、
そのイチゴオレは見事に地面に転がっていて、中身のジュースは間違いなくこの男子生徒にかかっていた。
あ、何もかも理解した。
わ、私、とってもいけないことをやらかしたんだ…
この、学校で有名な…
学校一恐ろしいといわれている…
おとりすぎる人に意味もなく殴りかかり、しょっちゅう喧嘩をしている噂で有名な
同学年の男子、
あの、葉山 海斗(はやま かいと)にイチゴオレをかけてしまったんだ…