「ふっ・・・」

キスなんて何万回ってくらい交わしてるのに、

未だにこうしてる奇跡に泣けてきちゃう。

「ぷっ・・・はぁ!」

リップノイズを響かせながら唇が離れる。


「ホントに浮気してんのか。俺が調べる」


一瞬何を言っているのか分からなかったけど、多分将君のことだ。

「あいつ、俺にでけー口叩いた癖に浮気なんかしてたら・・・ただじゃおかねー」

うっ・・・分かった。

面倒くさがりの猛がこんな事する訳。


相当前の事件で将君の事嫌いなんだ。だから仕返しを・・・っ


「猛っ程々にね!将来のお兄ちゃんになるかもしれないんだからぁ・・・なんて」


へへへとニヤつくと、またもやキモいと言われてしまった。