「なっ何故何故?」


ずいずいと近づくと猛がニヤリと笑う。

「知りたい?」

知りたい!

コクコクと壊れたおもちゃのように何度も頷く。


「じゃあ澄子からキスして」


“して”なんて可愛く言ってるけど、顔は意地悪満載。エロエロ大魔王だ。


「恥ずかしいから・・・やだ」


「しろ」


今度は強い目線で私を見る。


この目をされたら最後。


拒否することも忘れて従うだけ。

猛にしかかけれない魔法で、私を操るんだ。