俺の言葉にフリーズする澄子。
重ねている手がちょっと震えてる。
「あんな風に家出てさ、後悔した。家に帰って、お前がいなかったらって思ったら・・・」
少し怖かった。そう言おうかと思ったけど、さすがにダセェからやめた。
「ごめん。・・・だけど、お前も。お前ももう少し俺の今年考えろよ」
言ったあとガキクセェって思ったけど、それが俺の本心だから。
俺のことだけ考えて欲しい。
本当はそれが許されるなら、ずっとそう言いたかった。
同棲してからずっと押し殺してた感情だった。
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