「あ、う・・・」

すぐに考えてる事を口に出してしまうのは私の悪い癖だ。


「な?俺がなんだって?」


「あう」


じりじりと近寄ってきて、猛の綺麗な瞳とぶつかる。


「だからその」


「ん?」


ニヤニヤって笑いながら私がこれから言う台詞を待ってる。


楽しそうに、嬉しそうに、私の反応を楽しんでる。


「だから・・・猛が」


広い教室には私達しかいなくて、声が響いてしまう。


「かっこよくて、ステキで、大好きで・・・っ」


言いながら何故か涙腺が緩む。


「猛との時間がいらないなんて思ったことなんか、ないっ・・・よ」


「澄子」


「私の猛への好きは増していくばっかだよ」


随分とこうやって自分の気持ちを猛に言ってなかった気がする。


「信じて、私・・・」