「こんばんは~」


康介たちも 着替えて すぐに出かけられるようだった。

ジョーが仕事があるから クラブに近い所で 食事をすることにした。


康介行きつけの焼肉屋。電話を入れて 個室を予約した。
「すぐ食べたいから、もう用意しちゃって!すいません、いつも急で」

車の中から 彼は予約をしていた。

「大丈夫?」

「まだ時間早いからな」

到着すると、部屋には 適当に料理が準備されていた。


「とりあえず生4つ」

愛恵はジョーに 仕事まえに飲んで平気か 尋ねる。

ジョーは 「少しなら大丈夫」



康介は久し振りに会う 2人の 雰囲気を 眺めていた。


「恋人」とか 「付き合っている」という 単語が 必要だ。


あのクラブの一件以来 まだ 一週間と少ししか経っていない。


ジョーが仕事を始めて10日経っていないのに…


その間に 自分は こうして 昔の女を 連れ込んで生活している…


限られてる時間なのに。

毎日…セックスをして、
気付けば 明日には 彼女は 出発だ。


堕落している…。


康介は自分自身を振り返る。



ビールが到着。


4人は乾杯をした。


「最後に愛恵さんに会えて良かった」

優は、サラダを取り分けながら 言った。


「明日もう帰るの?」

「うん。そう」

「次はいつ帰って来るの?」

康介なら絶対に聞かないようなことを 愛恵は聞いた。

康介は わざわざ 今まで 聞かないでいた…


優の口からは 思った通りの言葉が 出て来た。

「わからない。物凄い用事があれば別だけど、戻ったらもっと最悪な場所に移動しようと思っているから」

優は笑いながら言う。

「最悪って?危険ってこと?」

「さあ~?行って見ないと…。誰も行かないからわからないの」


愛恵には、優の考えている事など、生涯 解らないかもしれない。