「言い訳は?」
福永が愛恵に言った。
「言い訳?」
「あぁ。なんか。あるだろう」
「つきあってる。きちんと」
「ははは。だろうな。ずいぶん派手に付き合ってる。なんだ、この写真」
写真は、キスシーンや抱擁や、テラスでのあの晩の出来事… 官能小説の表紙に使えそうな具合のものばかり。
「この件は、社長に一任します。私に責任を取れというなら…」
愛恵の今までに無い、態度、口調に福永は、
「ここまで、何十年かけた?・・・お前、辞める気だろう」
そう、何十年も同じ時間を共有してきたからこそ、わかる雰囲気。
「俺は、こんなスクープごときで、お前を諦めたくないぞ」
「迷惑をかけているの事実です。他のタレントたちにも、示しがつかないと思う…」
「金の問題じゃないんだ。お前がこの相手と本気なのか?」
写真と共に、ドコでどう調べたのか、ほぼ高い確率で正確に、ジョーについての調査結果も添付されていた。
「…貢いでるのか?利用されていないのか?…」
この上なく、失礼で、ぶしつけな福永の問いに、彼女は、腹が立った。
「どっちも違います。彼は、食費も入れているし、私のコネで仕事についてるわけでもありません」
愛恵は、席を立つ。
「話は終わってないぞ」
福永が怒鳴る。
「私は、何も悪い事をしたとは思ってません。迷惑はかけてしまっているけれど、
私たちは真剣に、お付き合いしていますから。その写真も、どうぞ、流してくれて構いません。差し止めに支払っても、いつか、流れ出すわ」
そう。こういうことで飯を食っている奴らは、事務所からも金を搾取して、更に他へと情報を流す。
信用性など0なのだ。
「愛恵、写真は、2~3日で流れる。身辺、気をつけろ。堺はつけておく。しばらく、待機だ。スケジュールの調整は、こっちでする。連絡はつくようにして置けよ。場合によっちゃー会見だ」
福永は最期に笑う。
「社長、残念だけど、出来ちゃったりはしてないの」
愛恵も笑った。
再度、堺の運転で、マンションへ戻った。
福永が愛恵に言った。
「言い訳?」
「あぁ。なんか。あるだろう」
「つきあってる。きちんと」
「ははは。だろうな。ずいぶん派手に付き合ってる。なんだ、この写真」
写真は、キスシーンや抱擁や、テラスでのあの晩の出来事… 官能小説の表紙に使えそうな具合のものばかり。
「この件は、社長に一任します。私に責任を取れというなら…」
愛恵の今までに無い、態度、口調に福永は、
「ここまで、何十年かけた?・・・お前、辞める気だろう」
そう、何十年も同じ時間を共有してきたからこそ、わかる雰囲気。
「俺は、こんなスクープごときで、お前を諦めたくないぞ」
「迷惑をかけているの事実です。他のタレントたちにも、示しがつかないと思う…」
「金の問題じゃないんだ。お前がこの相手と本気なのか?」
写真と共に、ドコでどう調べたのか、ほぼ高い確率で正確に、ジョーについての調査結果も添付されていた。
「…貢いでるのか?利用されていないのか?…」
この上なく、失礼で、ぶしつけな福永の問いに、彼女は、腹が立った。
「どっちも違います。彼は、食費も入れているし、私のコネで仕事についてるわけでもありません」
愛恵は、席を立つ。
「話は終わってないぞ」
福永が怒鳴る。
「私は、何も悪い事をしたとは思ってません。迷惑はかけてしまっているけれど、
私たちは真剣に、お付き合いしていますから。その写真も、どうぞ、流してくれて構いません。差し止めに支払っても、いつか、流れ出すわ」
そう。こういうことで飯を食っている奴らは、事務所からも金を搾取して、更に他へと情報を流す。
信用性など0なのだ。
「愛恵、写真は、2~3日で流れる。身辺、気をつけろ。堺はつけておく。しばらく、待機だ。スケジュールの調整は、こっちでする。連絡はつくようにして置けよ。場合によっちゃー会見だ」
福永は最期に笑う。
「社長、残念だけど、出来ちゃったりはしてないの」
愛恵も笑った。
再度、堺の運転で、マンションへ戻った。