岩舘さんが一緒と聞きホッとし、低い声が岩舘さんだとわかり緊張する。
「すごく寂しそうで悲しそうで……追いかけて声をかけたけど気づかなくて……詩月さん、大丈夫ですか? あんな詩月さんの顔を初めて見て
――おい、心配ないと言え
電車の発着アナウンス放送と岩舘さんの声が聞こえた。
――心配しないで。詩月くんは大丈夫だから。電車が来たから切るね
小百合さんはプツリ電話を切った。
何故、詩月さんのスマホに小百合さんが出て、詩月さん本人が出ないのかが気にかかった。
「岩舘さんが一緒にいてるんなら、大丈夫やな」
昴に言われホッとするけれど、疑問は消えない。
「へんなだよな。だいたいなんで、岩舘さんや小百合さんと一緒にいたんだろ?」
「ん……仲良いよね」
俺は不安を打ち消したくて、ヘラっと笑ってみせる。
「お前は、真剣な話を茶化すな」
「すごく寂しそうで悲しそうで……追いかけて声をかけたけど気づかなくて……詩月さん、大丈夫ですか? あんな詩月さんの顔を初めて見て
――おい、心配ないと言え
電車の発着アナウンス放送と岩舘さんの声が聞こえた。
――心配しないで。詩月くんは大丈夫だから。電車が来たから切るね
小百合さんはプツリ電話を切った。
何故、詩月さんのスマホに小百合さんが出て、詩月さん本人が出ないのかが気にかかった。
「岩舘さんが一緒にいてるんなら、大丈夫やな」
昴に言われホッとするけれど、疑問は消えない。
「へんなだよな。だいたいなんで、岩舘さんや小百合さんと一緒にいたんだろ?」
「ん……仲良いよね」
俺は不安を打ち消したくて、ヘラっと笑ってみせる。
「お前は、真剣な話を茶化すな」