～花恋の部屋～
あーあ。もっと分かりやすく言えば良かった。
希歌はあの詩、知ってるのかな。ううん。当然知ってる。だって一生懸命調べてたもの。
青い月の夜には運命の花が咲く。
これには私たちの家系が重要になる。
運命の花。これは巨大な能力のこと。希星と希月の能力を合体させたもの。
これは誰も知らない。知られてはいけない。希星にも、希歌にも知られてはいけない。
希歌には予知できるかも知れない。
私が親から聞いた話、希星と希歌が20歳になる年の春におこる。
あと6年半しかない。希星の能力を希歌がコントロールすることによってできる巨大な能力。
もっと早く如月に入れる提案しときゃ良かったかな。だって、お母さんの友達の予言能力者さんがいってたんだよ。希歌の能力が必要って。
はぁー。てか、名前の字面だけだと希歌の方がおとなしそうだけどなぁ。