「そいつに、そう呼ばれてる時点で
お前は対象外だろ?
いい加減、諦めろ。」


あきれてものが言えなかった私の手を
取ろうとしていたミッチーの手を


バシンっ


と叩き落とし、
私をかばいながら言った、

玲於君は私の子供のころに会った、
優歌ちゃんという女の子が

敵と言っていたある男の子に似ていた。




「……まさか、ね?」


「ん??なんだ?」


あの子なわけない…か。


気のせいだよね。きっと

「いや、…なんでもないよ?」



そう言って私は笑った。