しかし、そんな
私たちの会話を
さえぎって
話をするヤツが出てきた。
…たらしっぽそうな、チャラい男の子が。

「美人、美少女じゃんっ♪
俺、もろタイプっ♪」

…は?


「あっ、もしかして俺のためにここに来た?
光栄だな♪」

…コイツ

「バカ??」

すると、ナルシストな女たらしは

「ヒッデェ!!
俺、馬鹿じゃ、ないよなっ!?」

と、隣のクールっぽそうな男の子に聞いた。

クールっぽそうな男の子は

「知らね。このさい馬鹿なの自覚すれば?」

と冷めた言い方をする。

そして私を見て、目を見開いた。

…な、なんだろう?

「お前、……唯花?」

確か男の子にそう聞かれた気がする。

「そうだけど…」