走って。走って。走って。


今、自分がどこを走っているか分からない。


でも、ただひたすら走った。


少しして走り疲れてその場に座り込んで泣いた。


泣くのにも疲れた頃、私は立ち上がりあてもなくふらふらと歩いた。


気が付くと家に着いていた。


ご飯を食べお風呂に入り、ベットに寝ころぶと、散々泣いたはずなのにまた涙が溢れてきた。


泣いても泣いても泣き足りなかった。


初めて人を好きだって思えたのに…。