やっと落ち着いてきた。


窓から差し込む夕日が眩しい。


もう夕方か…。


…ん?夕方!?


「ねぇ、花怜!今何時?」


「え?18時27分だけど。」


え。てことは約束の時間まであと3分しか無いってこと!?


「どうしよう!18時半に返事するって約束してるのに!」


「まじで!?でも、今からなら急いだら間に合うかもだから行ってきな!」


「うん!花怜ありがと!花怜がいなきゃ私、自分の気持ちに気付いてあげれなかった。私、蓮に気持ち伝えてくる!」


広場まで、全力疾走しても15分で着けるかどうか…。


でも、やっと気付いたこの気持ち。


絶対に伝えなきゃ…。


私は保健室のドアを勢い良くあけ、目的地に向かって走り出した。


お願い。蓮、まだそこにいて…!