「それで、寝不足の原因は月島に告白されちゃったからでしょ。」
「う、うん…。」
ばれてたのか。
「やっぱり。月島がいるときの優月、かなり挙動不審だったしねー。それで、返事は?なんて言ったの?」
「まだ返事してない…。」
「え、そうなの?」
「あ、でも振るつもりだから。」
花怜の表情が一瞬でくもる。
「…本気なの?ほんとにそれでいいの?」
「そうだよ。蓮とはほんとにただの幼なじみで、それ以上でもそれ以下で…」
「じゃあ、なんでそんな顔してるの。」
え?どういうこと…?
「優月、泣いてんじゃん。」
ぽたり、と涙が手の甲に落ちてくる。
うそ、でしょ。なんで私泣いてるの。