「学校の王子だからな」 お前に何かあったら俺が女子に半殺しにされるからなー、と頭の後ろで手を組んで言う彼。 「怜―…?」 彼の雰囲気がいつもと違うように感じるのは、私の気の所為だろうか? 今の彼は、どことなく無理して笑っているような…。 「さて、プリントも受け取った事だし。 取り敢えず教室行って、さっさと作業終わらせるか」