あれ、私―
さっき階段から落ちたはず。


「そっか。なら良かった」


怜は私の体を離すと、ゆっくりと起き上がった。


そして私は1つの考えにたどり着き、まさかと目を見張る。



怜、あなたもしかして


私を助けてくれたの―…?



「―…っ」


一瞬だけ、ぐっと顔を歪めた怜。