「…?」 しかしいつまで経っても体に痛みはやってこない。 その変わりに分かるのは、暖かなものに包まれているという事だけだ。 「…大丈夫か?」 恐る恐る目を開けると、階段の段差の所で私をのぞき込むようにして怜が見ていた。 「だい、じょうぶ…」