「ほらほら。急ごう、怜」


「おい、お前そんなに急ぐと危な―…」


ズルっ


「…!」



「陽っ!」


上半身が後ろに倒れていく。

それが不思議とスローモーションのように感じて、私はギュッと目を瞑った。