そして帰ろうと歩みを進めて―…

「アイス奢ってやる」


ぴたり、と足を止めた。


「…なんの、どこのアイス?」


「市販のカップアイス」


それを聞いて怜はキレイな顔を歪める。


「安い、不味い、小さい」


ぐぅっ、と唸る先生。


怜のこの発言と先生の反応に私は思わず
プフッ、と吹き出した。


怜ってこだわりが強いんだ、
初めて知ったかも。