その後女の子はペコッと一礼すると廊下を駆けていった。


なんか…切ねぇな…


「おい。人の告白見るとか嫌な奴だな。」


「…え!?し…知ってたんですか!?」

なんと俺の目の前には眉を寄せて俺を睨む藤本さんの姿が。


「当たり前だろ。掃除ロッカーの横にいるんだから。」


「横っ!?」


あ…やべ。
身を乗り出しすぎて完璧見えてんじゃん。俺,だっさー!(笑)


「すいません…藤本さんのこと探してたら…なんか出くわしてしまって…」


「いいよ別に。お前なら慣れてるんじゃない?こういうシーン。」


―カッチーン!!
なんだとコラ?


「…でも…」