「溝内くん…」


俺は岩崎瑠璃の手から本をそっと取ると


棚の上に戻した。


「また降ってきちゃったら困るでしょ?」


なんてちょっとしたいじわるを言ってみると


「もう!大丈夫よ!」


って俺の背中をバシッと叩いた。

「あはは。冗談ですよ。」


って言う前に


岩崎瑠璃は照れながら


「ありがとう。溝内くん。」


て言ったんだ。


ああー!今の顔は反則だろぉー!


俺は「いえいえ…」なんて照れちまうし…。


岩崎瑠璃には勝てません(笑)